ジオラマを作ってしまう人もいる

小さい頃から電車が好きで今でも好きという大人は沢山います。昔は、そういう人たちを一括りに「鉄道ファン」或いは「鉄道マニア」と呼んでいましたが、近年は、ずば抜けて幅広い知識を持っていたり、細部まで拘りを持ち、鉄道への愛が一般人とは一線を画すことから「鉄道オタク」と呼ばれることもあります。また女性の鉄道ファンの存在も知られるようになり、アイドルまでも出てきたことなどから、そういう女性を「鉄子」と呼ぶようにもなっています。ちなみに「鉄子」に対する男性の名称は「鉄ちゃん」です。

ところで鉄道好きな人達は写真を撮影するのが好き、乗るのが好き、切符や駅のスタンプを集めるのが好きなど、色々な趣味を持っているのですが、その中に鉄道模型が好きという人達もいます。鉄道模型とは鉄道車両をそっくりそのままミニチュアにしたもので、いくつかのサイズがありますが、Nゲージという線路幅を9mmとしたものが人気です。複数の模型会社が販売しており、JRや私鉄の車両、それに貨物車両や昔の蒸気機関車などもあります。

ジオラマ制作

それらの車両の中で牽引するものにはモーターが内蔵されており電気で動くようになっています。速度などを制御するコントローラーがあり、それを線路に繋げば電流がモーターを積んだ車両に伝わり走らせることが出来ます。ヘッドライトや室内灯などを灯すことも可能です。

一般的な鉄道模型の楽しみ方は、ループ状に線路を繋げて、車両を置き、コントローラーで走らせることです。しかし鉄道ファンだとそれで満足することは少ないです。いくつもの車両を揃えたり、線路を単線から複線にして複数の車両を同時に走らせたりもします。さらには駅や架線を設けたり、どこかの街並みを再現するなど規模が大きくなってきます。そして最終的にはリアルなジオラマを作るに至るのです。費用もかかりますが、山を作ったりトンネルを作ったりなど工作の技術やセンスも必要になります。